目立たない基礎工事ですが、毎日 「人の振り見て我が振り直せ」 を自分に言い聞かせています。幸いというか、残念なことに、 当社にはお見せできる欠陥工事写真がありませんので、 他社の事例をお借りしました。ネット上には、親切な方の写真が たくさんありましたので、 拝借することをお許しください。 それにしても、あるものですね。基礎工事専門店として予想は できますが、本当にこのままお客様にに引き渡しているのでしょうか。 施主の皆様の注意を喚起できれば幸いです。
もちろん当社でも失敗はありますが、大工さんが入る前に直す よう、心がけています。いくら工期に追われていても、雨の日の 生コン打設は避けています。打設のあとの養生は、なるべく 日曜日をはさみ、長く取るようにしています。
建ってからでは、もう遅い。これから家を建てる方は、是非一度 見学にお出かけください。
あまりお見せしたくないのですが。 もちろん、他社の事例です。
コンンクリーの縁が周辺に固定されているため、 乾燥収縮によって左右に引っ張られ、ひび割れを起こしています。
モルタルや砂の量が少なくて粗骨材(砂利)が多く集まって 生じた亀裂。生コンを上から流し込むため大きめの砂利が下に 沈みやすく、砂利の間に空気も入り込みます。
先に打設したコンクリートが硬化した後に、新しい コンクリートを打設すると、「打ち継ぎ」と呼ばれる つなぎ目ができ、防水上の問題を起こすこともあります。 工程をやりくりして、一体打ちが望ましいのですが。
コンクリートのかぶり不足で、水分が染み込み、 内部の鉄筋が錆びたようです。
基礎立ち上りに木の土台が乗るはずですが、 基礎が水平でないと土台が浮きます。 本来クッションとするべきパッキンが 高さ調整に使われています。
アンカーボルトで基礎と土台を固定するのですが、 柱の邪魔になっています。
設計ミスでしょうか。基礎の代わりに床束で 補強してます。作業中にいろいろあったんでしょうね。
打ち継ぎの隙間からシロアリが侵入してきました。 土台が侵食されるのも時間の問題です。
≪基礎工事用語≫
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建物の外壁や内部の柱部分を逆T字型のコンクリートで支えます。 2000年頃までの一戸建てはほとんどが布基礎です。
住宅の床の全面に鉄筋入りコンクリートを打設します。 さらに鉄筋の入った逆T字型コンクリート台で建物全体を支えます。
冬場には地表から一定の深さまで凍結する。この深さを凍結深度といい、 地域によって異なるが青森県は55cm以上。 凍結すると膨張して地盤が押し上げられるため、 建物の基礎や水道管はそれより深いところに設置する必要がある。
宅地造成や道路工事などによって地下水の流れが変わり 地盤が変動して、建てられた位置そのままに、 住宅に亀裂が入ったり土台が沈下する現象です。